グラフィック社は、書籍『おばぁたちの台所 やんばるでつないできた 食と暮らしと言葉の記録』を発売しました。
この本は、沖縄本島北部にある大宜味村(おおぎみそん)という「長寿の里」として知られる地域で、食堂「笑味の店(えみのみせ)」を経営する著者が、集落に住むおばぁたちの日常の食事と生活を取材した記録です。豊かな食文化と「やんばる」の自然との共生を伝えています。
本の前半では、著者が大宜味村の集落に住むおばぁたちとのインタビューを収録しています。17組19人のおばぁたちやおじぃたちが海や畑の自然の食材を上手に活用している豊かな食卓が紹介されています。
本の後半では、著者がおばぁたちとの交流の中で学んだ大宜味村の食文化を探求しています。伝統的な食材である島野菜や海で獲れる魚介類などと、それらを活かした料理24品が紹介されています。
また、著者が大宜味村特有の食文化を後世に伝えるために「笑味の店」を開くまでの経緯も紹介されています。
この本に登場するおばぁたちやおじぃたち、そして著者が住む大宜味村は、沖縄本島北部に位置しています。大宜味村は隣接する国頭村や東村とともに「山原(やんばる)」と呼ばれ、緑豊かな森林が7割以上を占めています。美しい海が目の前に広がり、自然に恵まれた地域です。ここでは高齢になっても自立した生活を送る人々が多く、世界的に「長寿の里」として知られています。
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